第69回ミュージアム・コンサート「バリ絵巻ワヤン・ベベル『スタソーマ』」

今回は、2011年10月29日に行なわれた第69回ミュージアム・コンサート「バリ絵巻ワヤン・ベベル『スタソーマ』」の様子をご紹介します。

「ワヤン・ベベル」とは、絵巻物を見せながら物語を語る、インドネシア・バリ島の芸能です。残念ながら現在、ワヤン・ベベルの芸能としての伝統はほぼ途絶えてしまっているそうで、今回の演目・仏教説話「スタソーマ」に使用された絵巻物は、バリ島の画家デワ・スギ氏の独自の手法によって、近年新たに描かれたものです。

出演は「ワヤン・ベベル・スダマニ」+「ウロツテノヤ子」という、バリ島と日本のバリ芸能集団です。ちなみに「ウロツテノヤ子」は、代表者・小谷野哲郎氏の名前を逆読みしたもの。また、デワ・スギ氏は「スダマニ」の創立メンバーでもあります。

バリ舞踊の上演
ワヤン・ベベルの前にバリ舞踊の上演


「スタソーマ」の始まり始まり
「スタソーマ」の始まり始まり
まずは絵巻を少し広げ、芯を一定の幅で固定します


スタソーマ
2本の芯を回転させて、片方で布を巻き取り、片方は布を送り出しつつ、
中に描かれた絵を順にみせながら物語がすすみます


仏教説話「スタソーマ」は、インドネシアに伝わるお話。ある国の王子として生まれたスタソーマが、障碍を乗り越えて解脱の境地に達し、人喰いの魔王と対峠したのち、世界が平和を取り戻すという物語です。
これを日本語で語ってくださったのが「ウロツテノヤ子」の小谷野哲郎さんです。会場全体にひびきわたる朗々とした声と、身振り・手振りを交えた語りで、来場者の目をひきつけて離しません。ときには絵巻を掲げて舞台上を踊り回ったりする熱演で、物語にすっかり魅了されてしまいました。

熱演する小谷野さん1

熱演する小谷野さん2
熱演する小谷野さん


伴奏のガムランや人の声
伴奏のガムランや人の声がさらに絵巻を盛り上げます


使用された絵巻
使用された絵巻

終演後、絵巻を舞台に広げて見せていただきました。日本の絵巻物も参考にされたそうで、墨一色で非常に細密に描かれています。近くで見ると、上演時とはまた違った迫力があり、来場者はもちろん博物館スタッフも、興味津々でのぞき込んでいました。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

2012-04-17 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 1
Pagetop
ホーム

プロフィール

楽器資料館

Author:楽器資料館
大阪音楽大学音楽メディアセンター楽器資料館へようこそ
〒561-8555
大阪府豊中市庄内幸町1-1-8
℡06-6335-5175

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリ

検索フォーム

QRコード

QR