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第70回ミュージアム・コンサート「リードオルガン-足で送り出す繊細な音色-」

2011年11月19日に、第70回ミュージアム・コンサート「リードオルガン-足で送り出す繊細な音色-」が開催されました。

お話と演奏は、リードオルガン奏者の大森幹子さん。演奏で使用されるリードオルガンは、音楽博物館所蔵のエスティー社製(1900年代初期/アメリカ)と日本楽器製(昭和初期)、そして大森さんが所蔵されている松本製(明治30年代)、合わせて3台です。

お話する大森さん
お話をする大森さん


演奏されたリードオルガン
左から順に、日本楽器製、エスティー社製、松本製のリードオルガン

リードオルガンは、空気の力でリード(調律された金属製の弁)を鳴らす仕組みの楽器です。ペダルを踏んでオルガンに送り込んだ空気が鍵盤を押さえることによりリードに流れ込み、振動させて音を鳴らします。
日本には、明治の初めにアメリカを経由して輸入され、音楽教育や教会の礼拝に欠かせない楽器として普及しました。

エスティー社製
エスティー社製(音楽博物館所蔵)


日本楽器製
日本楽器製(音楽博物館所蔵)


松本製
松本製(大森さん所蔵)

プログラム前半はバッハやグルックなどの作品。そして後半は、山田耕筰と大中寅二、二人の日本人作曲家の作品が演奏されました。
「椰子の実」で有名な大中寅二は、自身も霊南坂教会のオルガニストであり、リードオルガンのための曲を1000曲あまり書いています。大森さんは、以前この大中寅二に師事されていて、師から大森さんへ献呈されたという曲も披露されました。


オルガン展示

今回の会場では、演奏に使用するもの以外にも、音楽博物館所蔵のオルガンを展示しました。また、展示室外の廊下にもエスティー社製のリードオルガンがあるのですが、終演後、この楽器を特別に大森さんに演奏していただきました。


エスティー社製

この楽器は、以前は壊れて音も出ない状態だったのを、専門家の指導のもと、音楽博物館スタッフが修復したものです。解体し、リードを一つずつ磨いて、本体に空気漏れ防止の革をはり、椅子も作って演奏できるようにしました。
音を出す仕組みは、ペダルではなく楽器側面についているハンドルを回す事で楽器に空気を送り込むようになっています。この場所に展示して以来、これほど大勢の方の前で演奏されるのはおそらく初めてですが、皆さんに興味深く聴いていただけたようです。楽器自体の音量が大きく、また展示場所である廊下の天井が高いこともあって、音がとてもよく響いていました。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

2012-05-22 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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